このブログ「チャレンジ自然農法」は、2017年春に知った「たんじゅん農」(=炭素循環農法)を主な拠りどころとしています。その「たんじゅん農」の詳細は、サイト「百姓モドキの有機農法講座」 http://tan.tobiiro.jp/etc/home.html をご覧ください。
なお、「たんじゅん農」の概要と、その後に知った河名秀郎さんが勧めておられる無肥料・無農薬の「自然栽培」の概要については、このブログの最初の記事をご覧ください。
→「たんじゅん農」との出会い、そして河名秀郎さんの「自然栽培との出会い」
「百姓モドキの有機農法講座」には、「窒素を多く含むものは絶対避けること。高炭素素材を入れ込むことがポイント」と書かれている。一番のおすすめは、廃菌床(茸栽培の残渣)、ついでトウモロコシの残骸や麦藁などであり、稲藁もまずまず使える、となっている。うちでは、廃菌床は容易には手に入らないし、トウモロコシも麦も栽培したことはないし、破砕機もない。たっぷり簡単に手に入るのは刻み藁であり、これでいくことにした。
さて、アスパラガスは2019年から栽培を始めた。アスパラガスは植えっ放しで10年間は十分に収穫できるというから、手間がかからない。あまりに多く栽培していたヤーコンに少々手を焼くようになったから、6畝中1畝を潰して山芋1畝、アスパラガス1畝に作り直した。
作り直すに当たり、刻み藁を入れようかと思ったが、ヤーコン畝には枯草がいっぱいあり、これを畝立て直しに使うのみとした。なお、前作のヤーコンも無肥料栽培である。
ところで、植えっ放しでいけるのだから、なにも無肥料栽培にこだわることはなく、2021年から有機肥料をどれだけかばら撒くこととした。
<2019年>
3月末に、アスパラガスの大苗(根)2品種「大株ウェルカム」と「大株スイートパープル」を各5株ずつ植え付け。10株あるから株間は約1m。
今年は一切の収穫はせず、畝に枯草や刻み藁をたっぷり被せ、支柱を差して倒れないようにしただけである。
<2020年>
昨年の生育状況を見ると、株間が広すぎ、株間にもう1株ずつ植えようと、2月にホームセンターへ行ったら、昨年ネット注文したものと同じような苗(根)が売っていた。1袋4株入り、1袋1株入り(同価格で約400円)があり、前者2袋、後者1袋を購入。株間に順次植え込んでいったが、1袋1個入りに2株入っており、余ってしまったので、北淵に1株植えこみ。
今年も畝に枯草や刻み藁を補充して被せる。これにより随分と雑草抑えになった。
春の収穫は見送り、秋収穫をすることとし、9月に程よい大きさになったものを順次収穫。全部で10数本の収穫に止めた。
なお、昨年の支柱は間に合わせの支柱であったが、永年差しっぱなしにしたほうが楽だから、しっかりとした支柱に差し直した。
<2021年>
今年は春収穫をすることとし、4月10日から適度な大きさになったものから順次収穫することとした。なお、支柱は畝の両サイドに立ててあり、麻紐を張り巡らせて倒れ防止。
アスパラガスは初めての栽培であり、慣行農法と無肥料栽培とで、成育具合の比較のしようがなく、成功か失敗かの判断が付かない。慣行農法でも植えっ放しにするのだから、施肥してかまわないと思われ、4月末に1畝全部に施肥(牡蠣殻粉末&動物残渣の有機肥料粒)したところである。なお、土は枯草や刻み藁で分厚く覆われており、肥料効果は雨ごとに少しずつということになろう。
今年から春に芽吹いたものを積極的に収穫することとし、4月から5月にかけてけっこう収穫した。
9月18日現在の状況では、枯れてしまった株がけっこう多い感がする。アルカリ土壌を好むとのことだから、8月11日に苦土石灰をばら撒いたが、はたしてどうなる?
<2022年>
アスパラガスの枯れた残骸は持ち出して、出来れば焼却処分すべきとのことであるが、それをしなかったせいか、全体に病気が発生したようであり、春にほとんど芽吹かず、芽吹いても早々に枯れるという事態になった。よって、ここでの栽培は放棄し、来年は全く別の場所(自宅前の畑)で、一からの栽培を始めることとする。
2022年07月04日
フキを半日陰で永年自然栽培(無肥料を止めて有機肥料をばら撒き)
半日陰での自然栽培、これは「たんじゅん農」のやり方とは全く異なり、別物であるが、畑の日陰部分、垣根の淵、そして果樹園の中での栽培について、今までの取り組み状況や今後の計画を記すこととする。
別立てブログで、ある記事を投稿したところ、読者の方から「野人エッセイす」をご紹介いただいた。あまりに記事数が多く、どこに自然農法の詳細が記されているか、探すのに時間がかかったがやっとそれを見つけた。次のものである。
協生農法 実践マニュアル2016年度版
これも一つの自然農法として参考になろうと思っている。その基本は、福岡正信(著:無「Ⅲ」自然農法)のそれと同じと思われ、不耕起・無施肥・無農薬で雑草との共生であるが、より具体的に栽培方法が書かれている。
そのなかで興味を引いたのは、「P.20 野菜は半日陰でよく育つ。果樹との混合栽培が望ましい。」というものであり、うちの果樹園でも取り入れたいと感じたところである。その部分を以下に抜粋する。
<野菜はなぜ半日陰でよく育つ?>
一般の常識に反して、無肥料状態では野菜は日向より半日陰でよく育つ。これは、野菜の原種がもともと他の植物との混生密生状態で進化し、樹木の半日陰などの適した光合成効率を進化させてきたことに由来する。
野菜類中心の収穫をする場合、果樹は育っても2~3m高に収まるよう剪定し、…果樹については収穫が目的ではなく、野菜が育ちやすい環境づくりが優先である。果実の収穫は副産物と考える。
果実中心の収穫をする場合、果樹を他種混生し大きく育ってしまってよい。野菜類は果樹園の下草として補助的に生産できる。(引用ここまで)
さて、小生のこれまでの取り組みであるが、慣行農法であっても日の当たり加減というものも重要なファクターになることを思い知った。日陰がいいものがけっこうあるし、半日陰がいいものもある。それを紹介しよう。
薬味として利用するミョウガ、ミツバ、青シソは、垣根の淵や隣接民家の北隣なり、畑の隅なり、柿の木の下なりで随分昔から放置したままだが、毎年芽を吹き、一人生えしてくれていた。フキやニラも同様である。そして、ショウガも半日陰を好む。
さて、フキであるが、これも半日陰のほうが都合がいいようだ。
フキは、垣根の淵や柿の木の下に自生していたのだが、垣根を縮小したり、柿の木周りをクローバ一色にしようとして、2016年初頭にフキを別の場所(日当たりが良い)へ移植した。そこは長年盆栽置き場になっていた場所で、ビッチュウで起こして十分に有機肥料を敷き込んだところ、初夏に高収穫できた。収穫後は、翌年のために真夏に日除けでもしようかと思うも、面倒だからしなかった。そしたら、2017年(施肥は草木灰を振った)は前年に比べるとかなり不作となった。真夏の日除けも前年同様にしなかった。こうなると、2018年はもっと不作となるだろう。
そこで、2017年晩秋に隣地(工場建屋)の陰になる部分、ここはミョウガ栽培に失敗した場所だが、ここをフキ栽培の中心にしようと考え、まだ残っていた柿の木の下のフキや最初の栽培場所からはみ出していたフキを10数本移植しておいた。なお、ここも有機肥料を敷き込んだ慣行農法とした。そうしたところ、生育期にはほとんど日が当たらず、真夏には西日だけが当たるという、条件の悪い場所であったから、ミョウガ同様に生育はとんと悪く、細いものばかりで食用にならなかった。
これではだめだから、2020年晩秋に、一部残してあった垣根の淵(金柑の木で陰になる部分)と柿の木の下は従前から成績がいいから、スペースが確保できる柿の木の下に可能なかぎり再移植した。
フキ栽培は、新たに設けた場所より前から一人生えしていた場所のほうが育ちがいいことが分かり、柿の木の下を重点場所にすることとした。なお、この場所には以前に草木灰が余ったら適当にばら蒔いたことがあったが、2020年1月に米糠をばら撒き、また、雑草抑えに休耕田の枯草を株周りにたっぷり敷き込んでおいた。その後も雑草抑えに枯草を敷くなど、多少の手を加えることとした。
これによって、従前より若干太いフキが収穫できるようになった。今後とも若干の施肥をすることとしよう。
2021年は、2020年1月の米糠のせいか、より太くなった感がする。
そして、2022年、その後も鶏糞など若干の施肥をしたことにより、地下茎が伸びに伸び、フキの群落がはっきりと大きくなった。
別立てブログで、ある記事を投稿したところ、読者の方から「野人エッセイす」をご紹介いただいた。あまりに記事数が多く、どこに自然農法の詳細が記されているか、探すのに時間がかかったがやっとそれを見つけた。次のものである。
協生農法 実践マニュアル2016年度版
これも一つの自然農法として参考になろうと思っている。その基本は、福岡正信(著:無「Ⅲ」自然農法)のそれと同じと思われ、不耕起・無施肥・無農薬で雑草との共生であるが、より具体的に栽培方法が書かれている。
そのなかで興味を引いたのは、「P.20 野菜は半日陰でよく育つ。果樹との混合栽培が望ましい。」というものであり、うちの果樹園でも取り入れたいと感じたところである。その部分を以下に抜粋する。
<野菜はなぜ半日陰でよく育つ?>
一般の常識に反して、無肥料状態では野菜は日向より半日陰でよく育つ。これは、野菜の原種がもともと他の植物との混生密生状態で進化し、樹木の半日陰などの適した光合成効率を進化させてきたことに由来する。
野菜類中心の収穫をする場合、果樹は育っても2~3m高に収まるよう剪定し、…果樹については収穫が目的ではなく、野菜が育ちやすい環境づくりが優先である。果実の収穫は副産物と考える。
果実中心の収穫をする場合、果樹を他種混生し大きく育ってしまってよい。野菜類は果樹園の下草として補助的に生産できる。(引用ここまで)
さて、小生のこれまでの取り組みであるが、慣行農法であっても日の当たり加減というものも重要なファクターになることを思い知った。日陰がいいものがけっこうあるし、半日陰がいいものもある。それを紹介しよう。
薬味として利用するミョウガ、ミツバ、青シソは、垣根の淵や隣接民家の北隣なり、畑の隅なり、柿の木の下なりで随分昔から放置したままだが、毎年芽を吹き、一人生えしてくれていた。フキやニラも同様である。そして、ショウガも半日陰を好む。
さて、フキであるが、これも半日陰のほうが都合がいいようだ。
フキは、垣根の淵や柿の木の下に自生していたのだが、垣根を縮小したり、柿の木周りをクローバ一色にしようとして、2016年初頭にフキを別の場所(日当たりが良い)へ移植した。そこは長年盆栽置き場になっていた場所で、ビッチュウで起こして十分に有機肥料を敷き込んだところ、初夏に高収穫できた。収穫後は、翌年のために真夏に日除けでもしようかと思うも、面倒だからしなかった。そしたら、2017年(施肥は草木灰を振った)は前年に比べるとかなり不作となった。真夏の日除けも前年同様にしなかった。こうなると、2018年はもっと不作となるだろう。
そこで、2017年晩秋に隣地(工場建屋)の陰になる部分、ここはミョウガ栽培に失敗した場所だが、ここをフキ栽培の中心にしようと考え、まだ残っていた柿の木の下のフキや最初の栽培場所からはみ出していたフキを10数本移植しておいた。なお、ここも有機肥料を敷き込んだ慣行農法とした。そうしたところ、生育期にはほとんど日が当たらず、真夏には西日だけが当たるという、条件の悪い場所であったから、ミョウガ同様に生育はとんと悪く、細いものばかりで食用にならなかった。
これではだめだから、2020年晩秋に、一部残してあった垣根の淵(金柑の木で陰になる部分)と柿の木の下は従前から成績がいいから、スペースが確保できる柿の木の下に可能なかぎり再移植した。
フキ栽培は、新たに設けた場所より前から一人生えしていた場所のほうが育ちがいいことが分かり、柿の木の下を重点場所にすることとした。なお、この場所には以前に草木灰が余ったら適当にばら蒔いたことがあったが、2020年1月に米糠をばら撒き、また、雑草抑えに休耕田の枯草を株周りにたっぷり敷き込んでおいた。その後も雑草抑えに枯草を敷くなど、多少の手を加えることとした。
これによって、従前より若干太いフキが収穫できるようになった。今後とも若干の施肥をすることとしよう。
2021年は、2020年1月の米糠のせいか、より太くなった感がする。
そして、2022年、その後も鶏糞など若干の施肥をしたことにより、地下茎が伸びに伸び、フキの群落がはっきりと大きくなった。
ニラを半日陰で永年自然栽培(無肥料を止めて有機肥料をばら撒き)
半日陰での自然栽培、これは「たんじゅん農」のやり方とは全く異なり、別物であるが、畑の日陰部分、垣根の淵、そして果樹園の中での栽培について、今までの取り組み状況や今後の計画を記すこととする。
別立てブログで、ある記事を投稿したところ、読者の方から「野人エッセイす」をご紹介いただいた。あまりに記事数が多く、どこに自然農法の詳細が記されているか、探すのに時間がかかったがやっとそれを見つけた。次のものである。
協生農法 実践マニュアル2016年度版
これも一つの自然農法として参考になろうと思っている。その基本は、福岡正信(著:無「Ⅲ」自然農法)のそれと同じと思われ、不耕起・無施肥・無農薬で雑草との共生であるが、より具体的に栽培方法が書かれている。
そのなかで興味を引いたのは、「P.20 野菜は半日陰でよく育つ。果樹との混合栽培が望ましい。」というものであり、うちの果樹園でも取り入れたいと感じたところである。その部分を以下に抜粋する。
<野菜はなぜ半日陰でよく育つ?>
一般の常識に反して、無肥料状態では野菜は日向より半日陰でよく育つ。これは、野菜の原種がもともと他の植物との混生密生状態で進化し、樹木の半日陰などの適した光合成効率を進化させてきたことに由来する。
野菜類中心の収穫をする場合、果樹は育っても2~3m高に収まるよう剪定し、…果樹については収穫が目的ではなく、野菜が育ちやすい環境づくりが優先である。果実の収穫は副産物と考える。
果実中心の収穫をする場合、果樹を他種混生し大きく育ってしまってよい。野菜類は果樹園の下草として補助的に生産できる。(引用ここまで)
さて、小生のこれまでの取り組みであるが、慣行農法であっても日の当たり加減というものも重要なファクターになることを思い知った。日陰がいいものがけっこうあるし、半日陰がいいものもある。それを紹介しよう。
薬味として利用するミョウガ、ミツバ、青シソは、垣根の淵や隣接民家の北隣なり、畑の隅なり、柿の木の下なりで随分昔から放置したままだが、毎年芽を吹き、一人生えしてくれていた。フキやニラも同様である。そして、ショウガも半日陰を好む。
さて、ニラであるが、これも半日陰のほうが都合がいいようだ。たぶん葉が柔らかくなるのであろう。
2014年にニラの種を買って日向で栽培するも、成績は悪かった。一方、一人生えしていたニラも移植して並べて栽培したら、こちらのほうが成績が良かった。
2016年10月に栽培場所を変え、畑の一角から、しだれ梅の枝先でちょうど隠れる辺りに、従前からのニラだけを移植し、有機肥料を敷き込んだ慣行農法をしたところ、ここは雑草の生え方が少なく、かつ、好成績が得られた。
ここは木漏れ日がせいぜい数時間射す程度の場所で、かなりの日陰だ。2年目以降は無肥料自然栽培にに切り替え、雑草防止のために籾殻を時折被せるも、植えっ放しで毎年ニラを何度も刈り取ってきた。
ところが、3年も経つと、当初にくらべて少々痩せてきた感がする。そこで、無肥料栽培はあきらめて、2020年1月に籾殻の上にだが米糠を撒き、6月には同様にして牛糞堆肥を撒いた。そして、2021年2月には鶏糞を少々撒いた。それが効いてきたのか、2021年4月のニラ収獲時には、葉っぱが多少大きくなり、5月の収穫では明らかに大きく、また厚くなった。
なお、しだれ梅の枝先でちょうど隠れる、このニラ栽培場は、元々雑草が生えにくい場所だからなのか、籾殻をけっこう分厚く被せているからなのか、雑草があまり生えないから助かっている。
定期的にニラを収穫するときに小々の雑草を先に引き抜いてからニラを皆伐するという方法をとっており、4月から毎月1回、11月まで収穫できている。実に楽できるニラ栽培だ。
ところが、月1回のペースで収獲していると、だんだん細いニラになっていく。そこで、気まぐれ的ではあるが、2021年は夏に米糠、晩秋に施肥(鶏糞、種粕、苦土石灰)しておいた。以後、このように時折施肥しよう。
その結果、2022年は4月5月と良質のニラが収穫できた。
別立てブログで、ある記事を投稿したところ、読者の方から「野人エッセイす」をご紹介いただいた。あまりに記事数が多く、どこに自然農法の詳細が記されているか、探すのに時間がかかったがやっとそれを見つけた。次のものである。
協生農法 実践マニュアル2016年度版
これも一つの自然農法として参考になろうと思っている。その基本は、福岡正信(著:無「Ⅲ」自然農法)のそれと同じと思われ、不耕起・無施肥・無農薬で雑草との共生であるが、より具体的に栽培方法が書かれている。
そのなかで興味を引いたのは、「P.20 野菜は半日陰でよく育つ。果樹との混合栽培が望ましい。」というものであり、うちの果樹園でも取り入れたいと感じたところである。その部分を以下に抜粋する。
<野菜はなぜ半日陰でよく育つ?>
一般の常識に反して、無肥料状態では野菜は日向より半日陰でよく育つ。これは、野菜の原種がもともと他の植物との混生密生状態で進化し、樹木の半日陰などの適した光合成効率を進化させてきたことに由来する。
野菜類中心の収穫をする場合、果樹は育っても2~3m高に収まるよう剪定し、…果樹については収穫が目的ではなく、野菜が育ちやすい環境づくりが優先である。果実の収穫は副産物と考える。
果実中心の収穫をする場合、果樹を他種混生し大きく育ってしまってよい。野菜類は果樹園の下草として補助的に生産できる。(引用ここまで)
さて、小生のこれまでの取り組みであるが、慣行農法であっても日の当たり加減というものも重要なファクターになることを思い知った。日陰がいいものがけっこうあるし、半日陰がいいものもある。それを紹介しよう。
薬味として利用するミョウガ、ミツバ、青シソは、垣根の淵や隣接民家の北隣なり、畑の隅なり、柿の木の下なりで随分昔から放置したままだが、毎年芽を吹き、一人生えしてくれていた。フキやニラも同様である。そして、ショウガも半日陰を好む。
さて、ニラであるが、これも半日陰のほうが都合がいいようだ。たぶん葉が柔らかくなるのであろう。
2014年にニラの種を買って日向で栽培するも、成績は悪かった。一方、一人生えしていたニラも移植して並べて栽培したら、こちらのほうが成績が良かった。
2016年10月に栽培場所を変え、畑の一角から、しだれ梅の枝先でちょうど隠れる辺りに、従前からのニラだけを移植し、有機肥料を敷き込んだ慣行農法をしたところ、ここは雑草の生え方が少なく、かつ、好成績が得られた。
ここは木漏れ日がせいぜい数時間射す程度の場所で、かなりの日陰だ。2年目以降は無肥料自然栽培にに切り替え、雑草防止のために籾殻を時折被せるも、植えっ放しで毎年ニラを何度も刈り取ってきた。
ところが、3年も経つと、当初にくらべて少々痩せてきた感がする。そこで、無肥料栽培はあきらめて、2020年1月に籾殻の上にだが米糠を撒き、6月には同様にして牛糞堆肥を撒いた。そして、2021年2月には鶏糞を少々撒いた。それが効いてきたのか、2021年4月のニラ収獲時には、葉っぱが多少大きくなり、5月の収穫では明らかに大きく、また厚くなった。
なお、しだれ梅の枝先でちょうど隠れる、このニラ栽培場は、元々雑草が生えにくい場所だからなのか、籾殻をけっこう分厚く被せているからなのか、雑草があまり生えないから助かっている。
定期的にニラを収穫するときに小々の雑草を先に引き抜いてからニラを皆伐するという方法をとっており、4月から毎月1回、11月まで収穫できている。実に楽できるニラ栽培だ。
ところが、月1回のペースで収獲していると、だんだん細いニラになっていく。そこで、気まぐれ的ではあるが、2021年は夏に米糠、晩秋に施肥(鶏糞、種粕、苦土石灰)しておいた。以後、このように時折施肥しよう。
その結果、2022年は4月5月と良質のニラが収穫できた。